大工さんが造った家具

お店を見にいってもなかなかコレといった食卓や椅子はみつからないものです。
たしかに既製品のテーブルはデザインも洗練されています。
けれど、自分の家で使うには雰囲気がしっくりこなかったり、豪華すぎたり(予算オーバー、なんてことも)また反対にやすけなかったり。
そこで、大工さんが家具をつくりました。シンプルで素朴な、けれど趣向をこらした家具です。
興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。

作成例:ダイニングテーブル

■前提■

社横町の家のお施主様が、イメージに合うものがないということで依頼をうけた家族で食事をとるためのダイニングテーブルです。

■素材■

一枚板で天板を作るとぐんと高価になるので、加工した幅210~240程度の安価な杉足場板をつなぎ合わせて天板をつくることにしました。本来は家具に使用するようなものでないのですが、鉋(カンナ)やペーパーをかけ、毛羽立った表面をなめらかに、手触りよく加工します。

■工夫■

ここで創意工夫・試行錯誤です。家具の配置・家族構成などが変わったときのために、色々な使い方が出来るようにしました。

画像:ダイニングテーブル1 パターン1:三角足ハイテーブル
板を2枚つなぎあわせて三角の山形をつくり、中間に補強のつなぎをいれた2組の足に、ぽんと天板部品を載せます。
安定感があり、足の中間のつなぎにはなにか小物でも飾れそうですね。
天板部品に切れ込みがはいっているのがわかりますでしょうか?この三角足のもうひとつの使い方のためです。
画像:ダイニングテーブル2 パターン2:三角足ローテーブル
パターン1でも使用した三角足を横にねかせて、天板部品を載せるとローテーブルとして使用することができます。
食事以外の用途に使用するのに便利ではないでしょうか。デザイン的にも変化があって楽しめます。
画像:ダイニングテーブル3 パターン3:板4本足ハイテーブル
板状の足を上記の天板部品に金物で取り付けたものです。
少し傾斜をつけたカッティングの足が特徴になり、モダンに仕上がっています。
画像:ダイニングテーブル4 パターン4:板4本足ローテーブル
パターン3のローテーブルバージョンです。
和室など床に座って生活する場合にちょうどいいサイズです。
画像:ダイニングテーブル5 パターン5:柱4本足ハイテーブル
角材を足に使用しました。お施主様は最終的に他の家具の雰囲気にあったこのタイプを使用されています。
塗装を施して出来上がりの状態です。

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