和紙

和紙は山崎商店さん作成の和紙を使用しています。
紙の貼り方や特性なども教えていただきます。
和紙はクワ科の植物楮(こうぞ)を主原料としており、壁紙として使用するため表面はこすれに耐えるようにこんにゃく糊で強化しています。
どうしても紙なので耐久性が抜群に優れている訳ではありませんが部分補修を簡単にすることができます。

画像:和紙

道具

画像:和紙貼道具刷毛・カッター・霧吹き等の道具を用意します。
壁に貼り付けるための糊はここでは澱粉系のノンアルムデヒド接着剤を使用しました。
和紙は大判の紙を六つ切りにしています。同じ紙でも裏と表・繊維の方向による縦と横で微妙に色合いと質感が異なります。
カットした小判(約30cm角)の紙を縦横表裏とりまぜて貼ることにより自然と美しいグラデーションができあがります。
また、小判にすることにより扱いやすくなり簡単に貼ることができます。

手順

画像:糊づけ霧吹きで紙をしめらせ、水でといた糊を
刷毛で塗りつけます。
糊は全体に塗る必要はなく、四隅に数センチのみ塗ります。

画像:和紙貼りプラスターボードの下地の上に、水平に張った糸を目印にしながら端をすこしづつ重ねます。
糊を塗った部分をおさえこすって固定し、順番に貼り付けていきます。

画像:和紙霧吹湿度にもよりますが再度霧吹きで壁にはった紙に水を吹きかけます。
湿らせて紙を伸ばして貼りあわせることにより、乾燥し縮んだ時によれがなくピシッと貼りあがります。

画像:和紙貼作業風景最初は皆さんおそるおそるといった風ですがすぐに調子よく作業できるようになっていきます。
壁の端の中途半端な部分やコンセントまわり等はその都度カッターでカットします。

出来上がり

和紙は大きさに多少バラつきがどうしてもあります。
そのためきちっとした割付けはあまり考えず大体の感覚で貼っていくことになります。
しかし、不思議と出来上がりは乱雑な印象はまったくなく、整然とした優しい落ち着きが感じられます。
さらに、紙の色や質感によりまた違った風合いをたのしむことができます。画像:和紙出来上がり

実際に和紙壁紙を使用した施工例

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